つれづれ俳句

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2021年




頬なでる風のやさしさ牡丹咲く

まどろみの鴨のほとりに牡丹かな

ドウダンの新芽に光る雨の粒




村雨の去りし池の辺アマガエル

中空にパッと弾けて桐の花



さらさらと風の音して紅葉舞い

雨上がり羽を休めて赤トンボ

黒髪にもみじ舞い来て瑞泉寺

朱の色を更に深めて紅葉かな




寺の鐘遠く響きて冬に入る

石段に歴史の重み冬の寺

冬の空トンビゆったり輪を描き

雨上がり落ち葉踏みつつ鎌倉寺